Androidでヘルスコネクトを実装する前に知っておくべきこと

Android向けヘルスデータ管理プラットフォーム「ヘルスコネクト」について、開発者が押さえておくべきポイントをご紹介します。
技術要件
システム要件
- Android OS 9.0(API level 28)以上
- Android 14未満の場合、ヘルスコネクトアプリのインストールが必須
必要な権限
- 基本的な権限(位置情報、動作認識など)
- ヘルスデータ種別ごとの個別権限
- 読み取り(read)/書き込み(write)それぞれに対する権限
開発・配布時の注意点
ローカル開発
- 開発環境での利用は申請不要
- デバッグビルドでの動作確認が可能
Google Play Store配布
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事前申請が必須
- デベロッパー申告フォームからの申請
- アプリでのヘルスデータ利用目的の詳細な記述が必要
- 承認までは通常2-3営業日程度
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申請未承認時の挙動
- 「このアプリはヘルスコネクトにアクセスできません」というエラー表示
- 一部ユーザーは先着順でアプリ利用可能
データアクセス制限
- 過去30日分のデータまでアクセス可能
(ユーザーのアクセス許可時点から起算)
書き込み・読み取り
- 書き込みに関してはiOSのヘルスケアとは違い自動で行われないので実装するか他のアプリで書き込まれるのを待つ必要があります
- 書き込みの処理を実装しない場合はGoogle Fitなどのインストールを促す
プライバシーポリシーについて
ヘルスデータは特に厳格な取り扱いが求められます:
- 広告目的での利用は原則禁止
- プライバシーポリシーへの明確な記載が必須
- 審査時の重要なチェックポイント
ヘルスコネクトへのアクセス方法
Android 14以上の場合
設定 > セキュリティとプライバシー > プライバシー > ヘルスコネクト
Android 14未満の場合
Play Storeから直接アクセス
設定 > アプリ > ヘルスコネクト
参考リンク
まとめ
ヘルスコネクトの実装には、システム要件の確認、適切な権限管理、プライバシーへの配慮が重要です。特に配布時の事前申請を忘れずに行い、ユーザーのヘルスデータを適切に扱うようにしましょう。