社会インフラを守る、KDDI社を支えるアプリ開発
技術統括本部 次世代自動化開発本部
プロセス統合推進部 運用プロセス企画G
坂元様、遠藤様
発注を検討するに至った経緯を教えてください
坂元様:私たちは、24時間365日、お客さまが快適かつ安心・安全に通信インフラを利用できるように、全国にある通信設備の監視やメンテナンス、障害発生時の即時復旧対応といった運用業務を行っています。
通信設備は、大小を問わずさまざまなシステム障害が起こります。自然災害・機械の故障など理由もさまざま。障害が発生した際、迅速に対応するよう現場の担当者に速やかに連絡がいく仕組みができています。
連絡は現場の担当者だけでなく、全体を管理する上層部にも入るようになっています。現場レベルで解決すればそれでいい、というわけではなく、何が起きているかを常に把握しておかなければいけません。
ただ、全体を管理する人間にはさまざまな部署から絶えず連絡が入ります。これは立場上仕方がないことですが、多くの情報からシステム障害に関する情報を差別化させたいという強い想いがありプロジェクトがスタートしました。以前はメールで連絡が入るようになっていましたが、近年はチャットツールでもメンションが入るように改善をしてきました。ただ、それだと他の業務を抱えつつ、通知内容が自身に必要ない通知であっても絶えずリアルタイムで確認しながら業務をする必要があり管理者の心理的負担となっていました。必要な障害情報をアプリで通知して、いつでもどこでもスマホで受け取れるようにしてはどうか。そんなところからアプリを開発しようとなり、社内でも評価の
高かった三恵クリエスさんに声をかけさせていただきました。
契約する際に三恵クリエスを選んだ理由はありますか?
遠藤様:三恵クリエスさんと契約を結ぶまでに、数社相談をさせていただきました。その
中で決め手になったことは、いくつかあります。短い開発期間にもかかわらず「できます」とおっしゃっていただけたこと。われわれと同じ目線に立って、「こんなこともできます」と積極的に提案をしてくれたこと。社内の他部署ですでに実績があり、社内事情をとても理解されていたこと。また、開発に関わるみなさんの雰囲気がとてもよく好印象でした。最初の顔合わせのときはお互い手探りの部分もあって、私たちも少し緊張していたかもしれません。スマホアプリ開発は不慣れな私たちにも伝わるような言葉を選んで話をしてもらい、イメージが湧きました。私たちの目線に立って考えてくれていると実感してからは、私たちも心から信頼し、率直に意見交換できるようになり、いい関係性でプロジェクトを進めることができました。
どのような効果がありましたか?
坂元様:現在はプレリリースで、限られた人に使ってもらっている状況です。そんな中、評価はかなり高く使いやすいと評判です。障害通知が差別化できてスマホでいつでもどこでも把握できるので、心理的負担はかなり軽減されました。ユーザーごとにカスタマイズができて、通知音の変更や通知内容の取捨選択が可能です。障害レベルに応じて設定を変えることができるので、音だけで緊急度を把握できます。障害の詳細情報についてもスマホから簡単にアクセスができるようになったので、従来に比べて情報確認までの手間が軽減され
ました。
遠藤様:プロジェクトのはじめに仕様を固めるのではなく、アジャイル開発でスピーディーに取り組んでいただきました。私たちの要望に対して、常に柔軟な提案がありました。
例えば、「こうしましょう!」「こんなことが可能です!」または、「それは難しいので、代替案としてこの方法があります!」といった具体的なアドバイスが非常に役立ちました。
実際に三恵クリエスさんとプロジェクトを進めた感想ですが、レスポンスの速さがとても印象的でした。日々のやり取りはチャットツールでスピーディーに行われ、週一のオンラインミーティングでは進捗報告をしていただきました。そんな中、分からないことがあればすぐに回答をいただき安心感がありました。
今後の展望、未来のありたい姿を教えてください
坂元様:まだプレリリースということは先にも触れましたが、今後は社内の多くの人が利用するアプリになります。多くの人が使えばそれだけ要望も出てくると思います。それをどんどんアプリに落とし込んでいき、利便性を向上させたいです。
私たちの大きなミッションは、社会インフラを守ることにあります。障害を素早く検知して復旧させる。お客様には障害があったことさえ気づかせないー、そんな社会を実現させたい。
今回開発したアプリがその想いにツナガル一端になると期待しています。
遠藤様:開発期間は2カ月と短かったですが、開発に着手する前段階のヒアリングをしっかり行っていただいたおかげでとてもスムーズでした。今後も、三恵クリエスさんとの協力関係を深めていきたいと思いますが、これまでと同様の姿勢でいていただければ幸いです。私たちがそうだったように、アプリ開発で困っている他部署があれば三恵クリエスさんをオススメします。
私たちが体験したような、スムーズな開発プロセスと高品質なアプリを、他の部署にも体験してもらいたいと思っています。
三恵クリエスにご発注いただき、ありがとうございました!
短い期間の中でお客様が実現したいことを着実に達成するために、仕様の調整を柔軟に行う開発プロセスを提案させていただきました。
要件をヒアリングさせていただき、iOS上実現できないこともありましたので、iOSで出来ること、出来ないことを調査しながら最適な方法を探り、提案しながらお客様と共に仕様を詰めていきました。
1週間に1回の定例会を開催し、足りない部分はチャットツールで直接会話させていただくことで、スムーズに開発を進めることが出来たと思います。
三恵クリエスとしても初めての経験が多く、貴重な経験を積ませていただいたと感じています。
例えば、今回は社内アプリですので、AppStore非公開アプリとしてMDMツールで配布する形式でした。アプリの審査は必要ですが通常のAppStore公開アプリとはリジェクトの基準も若干異なるためそういった面も手探りでした。お客様と試行錯誤しながら無事配布まで持っていくことが出来ました。
まだプレリリースということで限られた人の利用という段階ですが、使っていただいている皆様からはわかりやすくなったという声をいただいているということで、当初の目的が達成出来ていることを感じ非常に嬉しく思います。
三恵クリエスはお客様のプロジェクト目的を理解し、同じ目線に立って開発を行うことを意識しております。
今後も「社会インフラを守る」という重要なミッションを掲げられているKDDI様と同じ目線をしっかりと持つことが出来ているか?、常に自問して今後の作業に取り組んでまいります。
(担当:三恵クリエス 安澤)